日本国内で1980年代に建てられたワンルームアパートの中には、トイレ・バス・洗面台の3点が同じスペース内に存在している物件が多い事で知られます。ただし、お風呂に毎日浸かりたいとなると、便器がすぐそばにある状態の中では長時間お風呂入る気になれない人が多い事がバストイレ別物件人気の最大の要因といわれます。また、湯船に先にお湯を貯めてからユニットバスに入る場合は、湯船の中で体を洗う事ができないため、便器のすぐそばに足をつけてシャワーを浴びなくてはなりません。つまり、トイレの床に足をつけて体を洗う感じがどうしても好きになれない人が多いという事も人気の要因です。その他、トイレのそばで体を洗うと便座カバーの布がすぐ濡れてしまう事も大きな問題です。
男性に比べて、女性のほうがお風呂やトイレの清潔感に強いこだわりを持つ人が多い傾向にあるといわれます。そして、女性の中には洗面台を利用してお化粧をするような機会もありますが、便器のすぐそばで化粧をするという事がどうしても嫌だという人も人気に大きく関連しています。また、男性でいうと3点セットのユニットバス物件に住んでいる場合、バストイレ別物件の人気が加速している中で彼女や意中の女性を家に呼びづらい事も人気の秘訣です。その他、築年数が古くなってくると家賃がどんどん下がってくる点も関係しています。具体的には、1990年代に入るとバストイレ別物件が増えていきましたが、それらの物件が築20年以上の時間が経過してどんどん家賃相場が下がっている傾向です。そんな中、バストイレ別物件の中にも安い家賃で住める物件が増えているため、人気が上昇し続けています。